【体験談】高熱出たら右腕が麻痺した ー入院生活③ー

入院生活

前回を見ていない方はこちらから。


手首が動いた!

10月15日のリハビリで手首を内側に回すときに、内側に回しやすくなっているような気がしていた。

そこで、病室に帰ってから手首を回してみると・・・

自分の力で動かすことができたのだ!

これには本当ーに驚いた。

驚いたことと、感動したことが混ざって、なんども動かしてしまい、疲れてすぐに動かせなくなってしまった・・・。

次の日、リハビリの先生にそのことを伝えると、手首をこねくり回され、疲れてしまった(笑)

この日から、階段を駆け上がっていくかのごとく、右腕全体が動いていった。

すこしづつ、しかし確実に動いていく右腕

上がる右腕

次の日には腕を持ち上げることができるようになっていた。

右腕全体に力を入れなければ持ち上げることができず、3回が限度だった。

妻に報告すると「うおぉーーー!」とトークで叫んでいた(笑)

さらに肩も上げることができるようになっており、手首しか回せなかったことが嘘のようであった。

担当医の話

担当医によると、
「脳出血が吸収されてきたことで、圧迫されていた神経が解消されて徐々に動くようになったのだと思う。脳出血が起きたときに切れてしまった神経はもとに戻ることはないため、完全に戻らないかもしれない。時間はかかるが、別ルートがつながれば元のようになる可能性がある
とのことであった。

この説明を受けた私は、一日でも早く退院したいと思い、毎日のリハビリに加えて院内を歩くこととした。

今の自分を受け入れる

体力づくりのため30分を目標にしてみたものの、最初はひどいものであった。

15分歩いただけで息切れをおこしてしまったのだ。

心臓への負担はできるだけすくなくしたいため、この日は15分で終了とした。

まだまだ入院生活は長いため、焦ってもしかたがないからだ。

入院時のモットー

”あせらず、ゆっくり、確実に”

この言葉をモットーにして、紙に書いておくことにした。

これ以外にも、今後自分がどんな風になりたいのかを書いて、いつでも見える場所に置くことにした。

・いつまでに退院したいのか
・どんなことができるようになりたいのか
・退院したらどんなことをしたいのか

これらを、できるだけ具体的に書くようにした。

あ、まだ右手では書けないので、不慣れな左手で書いたのは言うまでもない。

リハビリでの目標

私が書いたことは20個くらいあるのだが、その一部を紹介。

・短期間で退院する(2か月)。
・心臓の菌が飛んでいかずに消えてなくなる。
・脳出血が吸収される。
・箸を使って食べられるようになる。
・指がいつでも動かせるようになる。
・右足の違和感がなくなる。
・30分以上歩けるようになる。
・車の運転ができるようになる。
といったように、できるだけ詳しく書いておくことで、目標までの道のりが明確になって、進みやすくなると思ったからだ。

UFOキャッチャー

15分でバテた次の日、どうにか手を開くことができるようになったので、試しに物をつかんでみることにした。

その結果・・・

 

 

ダメでした・・・w

まぁ、そう簡単にはいかないよね。

この動画を妻に送ると「なんか、UFOキャッチャーみたいな動きだね。」と笑われました(笑)

ちなみに、ペンは何とか持てました。

 

持つことができなかったパックジュースは、次の日にはつかむことができたので、やりがいはあまりなかった、かな?

心電図がようやく外れた!

こんな感じで過ごしていたある日、看護師からいきなり

「今日で心電図外してもらっていいですよ。」

といわれる。

この言葉を聞いたときの感動は、今でも忘れられない。

「心電図」というのは、心電図送信機(仮)のことで、体の3か所にシールを貼って心電図のコードを貼ることで、脈拍等を図るもののことである。
ナースステーションに受信機があり、異常があれば看護師がすぐに駆けつけてくれるのである。

私のところは、こんな形のものでした。

24時間つけとかなければならないし、入浴時には外さないといけないし、シールがすぐにはがれて看護師呼ばないといけないし、地味に重くてリハビリやりにくいし・・・

一言でいうと、めっっっっっちゃくっっっっっちゃ、邪魔でした。

それとようやくおさらばできるのだから、嬉しくないわけがない。

外れたときには、「ようやく自由になれたーーー!」といってしまった(笑)

ゆっくりと、でも確実に回復している感覚を、身をもって体験している感じであった。

to be continued.

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