【体験談】高熱出たら右腕が麻痺した ー発熱から症状発生までー

入院生活

発熱、PCR検査

2020年9月6日、朝から体が暑いため、体温をはかると40.1℃。

コロナウイルスが流行しているため、菌を職場に持ち込んではいけないと思い、仕事をやすんだ。

それから3日間、ほとんど食事をとることができず、病院で処方された解熱剤を飲むも、さがることはなかった。また、腰から背中にかけて激痛がはしり、ほとんど寝ることもできなかった。

9月8日、実家近くのかかりつけ医を受診して、点滴・血液検査・PCR検査をおこなった。その時は「感染性胃腸炎」と診断された。PCRの検査結果は「陰性」。とりあえず一安心したが、両手の指の一部に血豆ができたのが気になっていた。

実家にいき、妻と母の2人で看病をしてもらうことで、すこし熱がさがるものの、夜にはまたあがっていた。

9月12日、なかなか熱がさがらないため、再度受診する。抗生物質を処方してもらうことで熱がさがったため、15日から出勤した。

18日、39℃台の発熱とひどい悪寒のため仕事をやすむ。夜には40℃にまであがり、寒さに震える私をみかねた母が救急車をよんで、M中央病院に搬送された。

最初の診断は「不明熱」

入院時の診断は「不明熱」とのことだった。入院中も熱がさがることがなく、点滴や氷枕で熱さをしのいでいた。

入院から5日後、超音波検査を実施し「感染性心内膜炎」との診断で、血液の逆流をふせぐ弁に細菌がくっついて炎症をおこしている、とのことだった。

中学2年生の時の健康診断で心臓に雑音があるといわれ検査すると、心臓が逆流しないようにしている弁がずれている「僧帽弁閉鎖逸脱症(そうぼうべん へいさ いつだつ しょう)」と診断されていた。

M中央病院の機器ではわかりにくいため、より高性能な機器のあるK病院へ転院することとなった。

右腕が突然・・・

そして、K病院への転院前日である9月24日。

午前中に右手の指先がしびれたり、足の指に内出血ができたりしていた。担当医に相談するも、特に問題はないとのことであった。

16時ごろ、トイレに行くため起きあがろうとしたとき、右腕に力がはいらなかった。なんだかおかしいと思い、ナースコールで看護師をよぼうとしたが、ろれつが回らず、うまく伝えられなかった。

すぐに看護師がきたためしゃべろうとするも、やはりろれつが回らず、うまくしゃべることができなかった。

何がどうなっているのか、まったく理解できなかった。

なんで右腕が動かないのか、なんでうまくしゃべれないのか、考えることができなかった。

すぐにCTとMRIが撮られたが、M中央病院では治療が難しいとのことで、K病院へ緊急搬送された。

搬送後に再度CTと・MRI・心臓のエコー検査を受けたあと、ICUにいれられた。

そこでようやく妻と両親にあうことができた。

家族とようやく面会

涙が止まらなかった。

コロナの関係で妻や両親にあうことができず、やっとあえたと思ったら右手が動かず、いろんな機器がつながれた状態だったのだ。

家族のショックは、かなり大きかったと思う。

私も、ようやく家族にあえた安心感、心配をかけて申し訳ない気持ち、いろんな感情が混ざりあっていた。

そこで私は、脳から出血したことで麻痺がおきていることをおしえてもらった。

理由は、心臓にくっついていた細菌の一部がはがれ、その塊が左脳の血管でつまって破裂した、とのことであった。

全身にもその塊は流れており、腎臓や脾臓、脳全体にちいさなつまった部分がいくつもあった。脳に関しては医師より「70代の脳である」とまでいわれた。

発熱直後からみられていた背中から腰にかけての痛みは、腎臓や脾臓の血管につまったために起こったものであった。

また、指先にできた血豆は、心臓の細菌が指先につまったためにできたのであった。

ここから、2か月にわたる入院生活がはじまった。

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